望水 三日目 夏休みに 食べたもの

2006年09月04日

8月の庭

芙蓉 123







8月からの 我が家の 庭の 風景です。
芙蓉が 空いっぱいに 咲き誇っています。
… と この 花の写真が 出たってことは、 そうです。 入院の話の 続きをしようかと。

1回目の抗がん剤が終わって 体調が落ち着いた 5月末、2,3泊で 家に帰って 移植のこと
を考えてくるって事で 外泊しました。 その日は 次女が 迎えに来てくれて 久しぶりの
外出で 嬉しくなり ちょっと 調子に乗って 知り合いの方の 展示会が 銀座であったので 
それに顔を出したり その後 銀座で 食事したりして 夕方 家に 帰りつきました。 
自宅に戻り 姉や妹に 移植の説明の 電話をしたりしているうちに なんだか 調子が悪くなり 
熱が出てきて とりあえず お薬を飲んだんですが 翌朝には 吐き気もして あわてて 病院に 
舞い戻りました。 同室の方たちは ビックリ! あらら、もう帰ってきたの? って。

ペンタスジニア (百日草)さるすべり







先生方も ビックリ! 原因が分からず 結局 胃、小腸の 検査を することに…
これで 次回の 抗がん剤治療は 1週間遅れになりました。
移植は 「 治療が始まると 次々と ジェットコースターに乗ったように 進むから 後戻りは
出来ない 」 と 若い 研修の先生に 言われていたので かえって ここで 遅れて 
ゆっくりと 考えることが出来て 良かったのかもしれません。 
体が そのように 反応したんですね、きっと。

トレニアベコニアランタナに止まる姫紅タテハ







そして 2回目の 抗がん剤治療が終わる頃 色々考えた結果 とりあえず 自分の骨髄で 
移植する という 自家移植を 選択しました。
というのは 姉と 妹に 骨髄の検査を してもらったのですが 何と 白血球の型が 二人とも
私と同じ型 だったのです。 これには 担当の先生もビックリで 型が 一致する確率は 
兄弟間では 4人に一人 また 血縁関係以外では 数百人から 数万人に 一人だそうです。
私の場合 最初の 白血球の型の 検査で ( 両親から それぞれ 3つずつ? の型を  
もらっているそうですが 既に その時点で 2つの型?が 同じだったので 姉妹 どちらかが 
同じ型 を持つ確率は 高いかも、 といわれていました ) が、 つまり 3姉妹 とも 
同じ型 というのは すばらしく 幸運のようで 先生方は 驚いていました。
ということで 私の場合 いざとなれば いつでも 移植はできる ということだったので 
今回は ( 今の 医学の状態では 副作用や 拒絶反応で 三分の一から 半数くらいの確率
で 死亡する という ) 自分以外の人の 骨髄を 移植を すると言うことは 後からでも 
すぐ出来るので ( ドナーを 探したり しなくてもいいので ) まずは 医学の進歩を 
待って 時間を 稼ごう ということで 副作用は 少なく 日常生活にも 早く戻れるという 
自分の 骨髄で ( 正確には 幹細胞を 使って ) 移植を する ことに 決めました。
それに何より 私自身のことは とりあえず 自分で決着つけよう という思いがありました。

トレニアに覆われた庭 123







この頃には 私と 同室の 3人の 患者さんとは とても親しくなっていて それぞれの家族も 
面会のたびに 話をするほどに 仲良くなっていました。 
私を含め 3人が 50歳代 一人が 30歳代でしたが 子供がいるのは 私だけでしたので 
生活環境が 随分 違っていたのに 驚きました。 
例えば 一人の方は マクドナルドを 食べたことが無い、という ことだったので 娘に買って
きてもらい 初マックに 挑戦しました。 
とても 嬉しかったようで お味のほうは ?でしたが 大変 喜んで くださいました。
 
また もう 一人の方は タバコを吸う方で 看護師さんに 怒られながらも 酸素ボンベを
引きながら お外に タバコを 吸いに行っていました。 
なんども 怒られては カーテンの中の ベッドで 泣いていましたが お外で たばこを
吸っていると 階の違う 患者さんのお友達も 沢山 出来るようで 病院の 先生や看護師さん
の 裏話なんかを 仕入れてきて 私たちに 面白おかしく 話してくださいました。

もう一人の お若い方は 安達祐実に そっくりな 大変 きれいな方で よく プランタン銀座
に行っては お買い物を 楽しんでいて また 外泊の日には 新宿伊勢丹に 行って
エルメスのバッグなどを 購入し 私たちに披露してくれていました。
皆さん この頃は まだ 全く患者とは 思えないほど 元気で楽しい毎日?を送っていました。

トルコ桔梗アレンジメントアレンジメント 2







ひまわり 12この病院は とても 患者さんには 自由な 病院で お昼も 病院食を パスして おすしなどを 食べに行くことも できたし また 最上階の 例の 花火が見える レストランに行って 家族や 友人と 過ごしたりも出来たので とても 気分転換になりました。 看護師さんも 皆さん優秀で きれいで 優しくて 何の不満も無い 環境 ( あくまで 環境ですが ) でした。 
書いていると 次々 思い出されて またまた 長くなりすぎたので 次回に 続きます。

murakilf at 16:29│Comments(0) 入院 

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